今年は、たくさんの新しいルートでみんなに喜んでもらおうと、雪どけからまもなくの時期から、若いメンバーが中心になって、がんばってルートづくりに精を出していました。どんどんルートが出来上がっていくと、2004年の再開以来、もっとも難しいんじゃないか、と思うようなりました。晴れた日、大雨の日、試走を繰り返し、タイム設定をしていくと、それは確信になりました。「今年は相当難しい」。サーキットや林道のレースに慣れている人は、面食らってしまうかも。昔の日高に戻ったみたいなコース。でもきっと過去になく走り応えがあって面白い!
「こんなに難しいコースにした以上は、みんなに完走してほしい。完走してもらおう」。
みんなでそう話し合いました。
矛盾するように聞こえるかもしれませんが、その責任をみんな感じました。難しいコースと過酷なコースは違います。いくら難しくても、選手が、自らの力量で攻略する余地がなければならないと思います。コースのあちこちにある心配なところは徹底的に整備したり、万一のための迂回ルートを用意したり、また、スタッフが待機していつでも対応できるように工夫しました。今年、多くのライダーが完走できたのは、コースが簡単だったからではありません。コースは過去最高に難易度の高いものだったと思います。選手のみなさんは、この難しいコースを走り切る力量を発揮しました。
2日間で、遠くて、エントリーも費も安くない。難しそう。厳しそう。いろいろなハードルがあるにも関わらず、それをおしてエントリーしてくれたみなさんの期待に応えたいと、みんなで心をひとつにして作った大会でした。
また来年もよろしくお願いします。